それなのに私が知ってる理由はお姉ちゃん。
お姉ちゃんはここの元生徒で、そのころから芸能活動してたんだー。


それで、理事長にいろんなことに使えるだろうからって教えてもらえたらしい。
けど、お姉ちゃんは芸能活動が忙しくなって芸能人用の学校に転校したの。
その後丁度よく私が楼藺学園に入ることになってこの場所を教えてくれた。



毎週木曜日、私はその心遣いに感謝しつつ図書室に入ってる。
それは、今まで誰にも会ったことが無かったから。




ガチャ、ギィィ…




図書室の扉をあける。
重い扉は少し不気味で怖かったり。



普段もちょっと(今は大分慣れた )躊躇うくらいだから、
夜には絶対来れないな…。
ま、来る気なんて無いんだけど。