良く晴れ渡る空。
白い雲。


自分の胸の高鳴りによって、
何もかもが輝いて見える。


きっと大丈夫。
落ち着いて、ハキハキと話せば、きっとうまくいく。


「今日から
この学校に転入して来ることになりました。
湯浅美咲です。
よろしくお願いします。」


うまくいった。
安心感と新しい学校にいるという、高揚感で自分自身の気持ちが良く分からなくなっていた。


そう。
今日から私もこの広州日本人学校の一員。


これからは
この広い教室、輝いて見えるこの空間で私は勉強する...
そしてステキな人と恋に...♡


私はこれから起こるかもしれない恋の予感で胸がおどっていた。


でも


始めて来て見た教室だからそう思えるのかな。
初めて会う人達ばかりだから、恋の予感がするのかな...
嫌な記憶が蘇ってくる。


こんなに夢を持っていたって、無駄なのに。
この学校で
楽しい生活なんて、送れないのに。
記憶がだんだんと鮮明になってくる。



だって私は...


School kighdだから。


今完全に思い出した。
School kighdとの出会いは、今からちょうど一ヶ月前のことだった。