結局 課長の目を気にして あまり紺野さんとも 喋ることもできず 私たちは店を出た。 奈美が心配して 私の手を引いてくれている。 「ちゃんと歩けるの?」 「大丈夫だって」 「ユカちゃん、 送っていくよ」 紺野さんが にっこり笑って そう言ってくれた。 「ホントですかぁ!?」 心の中では キタ――――!と 叫んでしまった。