ベィビィ、アィ ラヴ ユー ?



その二人は
私たちの座るカウンターの
2席空けた隣に座った。


「どっちもイイ男じゃない?」


そう奈美に言われて
どれどれ?と見てみると…


「か、課長!?」


課長も私に気付いたみたいで


二人は気まずい会釈をした。


「ユカ?知り合い?」


「うん…上司…」


「イイ男じゃん!
  紹介してよ!」


「そんな距離感じゃないよ…」



休みの日まで
会いたくないヤツだ。
なんでこんなところに…


「店を変えたいな」


「その前に紹介してってば!」


「冗談じゃないよ…」