「そ、そうですか……」 ここまでくると“過保護”というより“ブラコン”に近い。 これによりウィルの身の心配になり、これ以上悪化しないことを祈るしかない。 セシリアは徐に手帳と閉じると、溜息をつく。 好きになった相手を間違いえた。 そのように思うようになったのは、今日この頃。 ◇◆◇◆◇◆ そしてアルンが睨んだ通り、ウィルの帰宅回数が必然的に増えたという。 それに比例して、アルンの機嫌が良くなっていった。 今日も、ラヴィーダ家は平和な時間が過ぎ去っていった。