由紀はバカ男に夢中だった。
男の為に料理をし
エッチをし
金を渡す
立派なヒモ野郎ができましたー。
けっ!
もう俺が何を言ってもダメだろう。
言ってもって
吠えることしかできないけど。
いや
いいんだよ
お前がそれでいいならいいさ。
お前が幸せなら
別に俺は何も言わないけど
お前
それでいいのか?
男の態度は徐々にデカくなり
俺と由紀の愛の巣に入り込む。
「銀行員って、横領とかどうやんの?」
食事が終わり
食器を片づける由紀に男が声をかけた。
「横領って?」
今日も由紀が仕事から帰り
ゆっくりする暇もなく男が現れ、俺はずっとゲージにIN。
こんな野郎と一緒に過ごすと思ったら
ゲージの方がいいけどさ。
それより
家に帰ってすぐ野郎が来て
「メシ」とか言われて
いそいそと動く由紀が切ないわ。
少し休ませろや。