優しくないっ、優しさを感じない!




「優しくするよーーやっと出来る」



そう呟いた進藤の温もりに、あたしはまた涙が溢れ出したのが分かった。


あぁ、好きなんだなって思う。

この人に優しくされたかったんだなって、この距離で改めて思う。


そんなこれからを思うだけで幸せを感じるあたしはもう、この人から離れられないんだろうなって思う。



結局あたしはこの人の優しさを一番求めてたんだ。


本当は一番あたしを想ってくれてた、優しくない彼からあたしだけに向けられる、この優しさを。




あたしは、ずっと求めていた。









優しくないっ、優しさを感じない!