…結局の所、進藤に対してあたしは常にこれだった。
あたしの想いの塊はこれだった。それなのに…そんな進藤が好きだなんてあたし自身よく分からないけど、でももう仕方ない。そうなんだからしょうがない。
そうしたら、そんな泣きながら叫んだあたしの言葉を聞いて、何故か進藤は笑った。
優しくないって悪口を言ってるのに、進藤は何故か嬉しそうに笑ったのだ。
「優しく無いって…言ってんじゃん」
「うん。そうだね」
「そんな進藤嫌いだよ。嫌いなんだから」
「そう。じゃあこれからは優しくしてやらないとな」
「…当たり前だよ。じゃなきゃ嫌いになるから」
なんて、訳分かんなくなったあたしのなんだか意味の分からない、好きなのか嫌いなのかもさっぱり分からないそんな言葉なのに、進藤は嬉しそうに、満足げにあたしを見つめて、愛おしそうにぐちゃぐちゃのあたしの顔をその手で拭う。
「…本当はさ、ずっと優しくしたかったんだ、おまえの事」
そう言って、ゆっくりと身を乗り出してきた進藤に机越しに抱きしめられたあたしは、進藤の肩に顔を寄せて目を閉じた。



