「まさか。ケイにあんだけダメージを与えた奴とサシで勝負なんて御免だよ。」 「じゃあ、何しに来たの?」 恭平の言葉に、三上はニヤリと口角を上げて答えた。 「下調べって言っただろ?」 「どういうこと。」 「お前の弱点、見つけたよ。」 「何それ。」 すると三上は静かに言った。 「笠原由佳、細谷恭平の幼馴染であり、昔から好きな人。」 その言葉に、恭平は固まった。 「まさか、あんた…」 「可哀想な女の子。お前に好かれてしまったがために、危険に晒されるなんてね。」 三上は意地悪そうにそう言った。