目が覚めると、外の景色が夕方に変わっていた・・・

寝すぎた・・・。

携帯を見ると着信ランプが点滅している・・・。

履歴を見て驚いた。一哉と涼介からだった。

とりあえず涼介に先に連絡を入れた。

「一哉さん探してるぞ!連絡入れてなかったんか!このあほが!」

「家族水入らずでいるからあえて入れんかったんよ・・・」

「やっぱりな・・・それが原因やな。一哉君多分そっちに向かってるはずや」

「うそ!どうしよう・・」

「はよ連絡つけなあかんやろ。わかったか!」

「すぐ入れるわ。ごめん涼介」

大きなため息をついた・・。あぁ連絡入れていればこんなことにならなかったのに・・・

一哉に連絡を入れようとした瞬間、玄関のドアの開いた音が聞こえた。

「真理!」と名前と同時に慌ててリビングに入ってくる一哉がいた。

「よかった・・・」私の目の前で座り込んでしまった。

「ごめんなさい・・・」この言葉しか出てこなかった・・・

携帯を取り出して連絡をしている。多分実家にだろう・・・

「家にいたから・・」それを言って切った。

そのまま横に座った。

「お帰り」

「ただいま・・・」

その後暫く何も言わなかった・・・