部屋にいても退屈になって来たので、ホテル内を散歩することにした。

エントランスには偽物だったがサンタクロースがいた。

子供たちにやさしく話かけている姿を見ていた。

「大人になってもサンタさんはいいものね」

「子供の頃思いだすな」

「子供が出来たらサンタさんは一哉お願いね」

「え?俺!あんな格好は勘弁してくれ。あ・・親父にさせよう・・」

「いいかも・・・楽しみが増えたわね」

「いつからできるかな?」

「まだまだよ。来年は無理ね」

「いやいけるぞ。今頑張ったら」

「一哉・・・何て?」

「あ・・怒った?」

「ここでそんな話しな!」

「やっぱ怒ったな・・怖・・」

「もう。恥ずかしいからよ」

その場を笑いながら後にした・・

庭に出て外のツリーを見に行った。

昨日の雪が積もって綺麗だった。

みんなが写真を撮っていたので私達もスマホで記念写真を撮った。

待ち受けにしようと一哉のスマホを見て驚いた。

私のドレス姿が待ち受けに・・・。

何時撮ったのかわからなかった・・・。

恥ずかしそうに見るなと言われた。

こっちも恥ずかしかったが、隠し持っていたことがうれしかった。

私のスマホだけ待ち受けを変えた。