暫くは同じような日々の繰り返しが続いていた。

季節も流れとうとう私にとっての最大イベントの一つ

クリスマスパーティーがもうすぐやってくる・・・

一哉の案で婚約発表(すでに婚姻済ですが・・)も兼ねている・・

大体社員は知っているが、取引先や関連会社・・財閥の看板を持つ一哉にとって、

こういう場を借りての発表をしないと後が大変らしい・・

まぁ当日は見世物同然になってしますので、私も気が抜けない・・・

無事に終わらせるためには、余裕がほしい・・・。

とりあえずは目先の物から片付けよう・・・まずは仕事を処理していた・・

加奈子もつわりから復活し、年末で退職するために引き継ぎをしている。

「真理頑張ってるね~」加奈子がコーヒーを持って来てくれた。

「そう。年末に向けて頑張らないとね」と黙々とパソコンに向かっていた。

「パーティー当日倒れないようにね」と手を振って先に帰っていった。

「加奈子もお腹の子大事にね~」と声をかけて仕事に戻った。

さぁ後ひと踏ん張り・・・

仕事が終わったのはもう21時・・・一哉怒っているだろうな・・

鞄とコートを持って出ようとしたら、後ろの気配に気が付いた。

「きづけよ!」

「いつからいた?」

その声に呆れられてしまった。

「奥様~もう少し旦那のこと考えろよ!」と頭をコツンと叩かれた。

その日は外食して帰った・・・。


パーティーまであと1週間・・・

緊張が段々押し寄せてくる・・・