少し、夏の面影が残る新学期。 新学期に転校だなんて、嫌だったけれど 仕方がない。私が決めた事だから、 そう、自分に言い聞かせて門をくぐる。 「すいませーん。」 私は職員室の扉を開け、 近くにいた先生に声をかける。 これから、私の新しい生活が始まるんだ。 期待を胸に、担任の後を追った。