ふと、前方に見える、早川くんの背中。 私は、 「早川くん...‼︎」 声を出しながら、一生懸命走り続ける。 だけど、早川くんが振り返る気配は、ない。 私の声、聞こえなかったのかな... そう思いながらも、 「早川くん‼︎」 名前を叫びながら走る。 あと十数メートルと言う所で名前を叫ぶと、早川くんはゆっくりと振り返った。