「諦めちゃダメだ。
ルガルは頑張ってる!
君も頑張るんだ!」

「みんな俺から離れていく…。
みんな…」

「僕がいる。
僕はルガルと父の思いに答えて
君の所に来たんだ。
大丈夫。セラもリキもアレイストも
他の器達も皆側にいるよ!」

光が放つ言葉が暗闇を
少しずつ壊して行き、

「ほら耳を澄ませてごらん。
聞こえるでしょう?外の声が
君を想う皆の声が。」

《亜鬼!!起きろ!!!
起きてルガルを助けに行くぞ!》

封じられた記憶が
暗闇が崩れる度に戻ってくる。

「セ…ラ…?」

《亜鬼君 まだ 終わって ない!》

「イン…」

《亜鬼!起きてまた一緒に
アタシとお散歩しましょ!》

「クシロ…」

「さぁ起きるんだ。
君はまだやるべき事があるんだから!」

「君は誰なんだ?」

「ああ!僕?僕は…*の神器だよ」

その瞬間、完全に暗闇が崩れ、
亜鬼を神々しい光が包んだ。

「…ん…。」