「リュウア。死んじゃったんだ。
まぁ、仕方ないよね。
亜鬼が来なかったんだから。」

刹那はにっこり笑うと
刀を抜いた。

「決着つける?今。」

亜鬼を挑発したように剣先を
亜鬼に向けると、亜鬼は立ち上がり、
破妖刀を体に戻した。

「?なにする気?」

「そっちに行く。
そしたらリオを助けてくれるんだろ?」

亜鬼は強気で睨み、
刹那の方へ歩いて行った。
セラは手を出し止めようと
声を発するが刹那に消された。

「おっ…予想外。
リオちゃんは離してあげるよ?」

亜鬼はセラの方をチラリと見ると、
なにかを言った後、
レイジェントに乗り込んだ。
セラはレイジェントを見送った後

「わかった…。
だが、アレイスト大司教は
すぐお前を連れ戻しに行くぞ。亜鬼。」と言うとさっきから届くリキの危険信号に答え、ローザの教会へ急いだ。

〈頼む。時間を稼いでくれ。〉