飲み物を取りに行った亜鬼が
帰ってきて、リュウアに飲み物を渡す。

「マヨミックスナットゥオレだって。」

亜鬼から手渡された飲み物を貰った瞬間
鼻にツンと納豆の様な臭いが漂った。
そして美味しそうに飲む亜鬼を信じ、
リュウアも口をつける。

「うえっ!!なんだこの味!
なんかマヨネーズと納豆とキムチ
混ぜたような味!」

それを聞くと、亜鬼は口を離し、
だから美味しいのか…と呟いた。

「マヨネーズを納豆に入れるという
発想はなかったが、納豆とキムチは
里でも流行って俺も大好きだった!」

亜鬼の発言を聞いて、
リュウアだけがドン引きして
インが一口、亜鬼のコップに口をつけた。

「うん 個性的 味 不味くない ない」

「イン?それって
不味くないでもない?
それとも不味くない以前にあり得ない
どっち!?」

クシロが突っ込むと、
インは「不味くないでもない」と答えた。

亜鬼は飲み干し、
リュウアはインにあげて、
リュウアと亜鬼はローザの町を歩いた。

「良かった 亜鬼君 元気」

「続けばいいけどね…。
リュウア君きっと裏があるよ…」

クシロがリュウアを見つめると、
リュウアは複雑そうな顔をしていた。

「亜鬼…。俺に何かあったら
妹を頼む…。」

「ああ。風邪だっけ!
今何処に住んでるんだ?」

「そんな良くない所だよ。」

冷たく恨みの篭った返事に
亜鬼はリュウアを心配した顔で見た。

「お前…時計持ってるだろ?
さっき抱きついた時音したけど」

「え?」