Lone Wolf

亜鬼はいつの間にか寝てしまい、
そして懐かしい夢をみた。
誰かと走ってふざけ合う。そんな夢。

「誰…だ…」

「セラだが?寝言?夢見てんのか?
アレイスト大司教の部屋で…。」

セラが亜鬼を運ぼうと触ろうとすると、
「おいおい…」
「我が主に何用だ…。天使風情が。」
ルガルが目覚めセラに破妖刀を向けた。

「主は考えておられる。触れるな。
穢れる上に集中が途切れるであろう。」と溜息をついた。

「私はこんなところより
亜鬼を部屋に
運ぼうとしていただけです。」

「ふむ。最後帯に〜っすを
つける奴はどこ行った。
私はあれがここで一番信用できる。」

ルガルは破妖刀を下ろすと、
ソファーに座った。

「鬼王の奴め。主の記憶を封じ、
思い出させない様にしてある…。」

「ショックを与えない様にでしょうね。」

「それさえ解ければ…
主の願いを叶える事も造作ないのに。」

「闇に飲まれるのを見ている
だけだったなんて、
何を考えているのですか?」

「我は光だ。光さす場所には闇ができる。私が主に近づけば主の闇は大きくなる
見守っている事しか出来なかった。」

ルガルはセラを見ると、
「私は主を守る。それが使命だ。」と
強く言った。
「主は闇に飲まれても色々な経験をして
強くなる。必ず。」