日は経ち、ある日キオウが
妙な話をして来た。

「神より与えられし神器を四つ集めて
神の器に納めると神がお礼に
願いを叶えてくれるらしい…
もしお前だったら、なにを願う?」

「アロウを…救う…。」

「私もそうしたいが死者は蘇らない。
それがこの世の掟だからな。」

そんな事私が一番わかっている。
神なのだから。だが、叶えて見せる。
今度こそアロウをこの手で守って見せる。それには代償が必要だ。使えるモノも。
まずはそこから、
集めていかなくてはならない。
もう一度。お前に会う為なら、
それが罪でも。
絶対に犯してはいけない禁忌でも。
私はなんでもしよう。
そして今度こそこの胸の想いをお前に
伝えよう。あの時言えなかった言葉を。
必ずお前に…

・・・

「シラヌイ様?」

(ココノエ…)

「風邪引きますよー!」

(ハヤミ…)

「シラヌイ様!疲れているなら
ベッドで横になられた方が…」

(アヤメ…)

「いいに決まってます」

(ソウカ)

「シラヌイ様。」

(セツナ)

そして…

「シラヌイ参謀長官。
俺が部屋まで案内します」

(アキ…)

アロウ…神器を手に入れるのは
目前になった。待っていろ。


ある男の夢ー終わり。