「ココノエ。」

「はい?なんでしょうか。
あっ、大体わかりますよ。神器ですか?」

帝国軍兼秘密警察組織大佐、ココノエ。

「そうだ。
お前にも任務を成し遂げて貰いたい。」

シラヌイがココノエに近寄り耳打ちするとココノエは鼻で笑って答えた。

「わかりました。獣人の町。
フーロの町に行けばいいんですね?」

「ああ。頼んだぞ。」

ココノエはにこりと笑って
胸に手を当てた。

世界に散らばる四つの神器とその器。
四つの神器を集め、神の器に納めし時
願いが一つ叶うと言われている。
四つの器の中に混じり神の器がいる。
その神の器に叶えられない事などないが
願いが叶うのは、
神の器に勝った者のみだと言われている。


「待っていろ…。神の器よ。」
シラヌイはそう言うと
飛行船に乗り、鬼の里を目指した。

そして今宵、
四つの神器と神の器を狙う幕があがる。