・・・

「イン…?まだ起きてたの?」

「クシロ 大変。この子 苦しそう。」

インが亜鬼を指すと
亜鬼は呼吸を荒くして熱を出していた。
クシロはポケットからハンカチを出して
額の汗を拭くと、
「神器の器がココに集まったのは
偶然ではないみたいね…」と呟いた。

「全部 必然。神が 決めた。
でも 大事な器 まだ 目覚めてない
どちらかが 神の器。
帝国軍 それ 狙ってる。」

インはリンリンと亜鬼を見ると、俯いた。

「鬼の刀・魅せる鏡・隠す面・祓う鈴
四つの神器を神の器に納めし時…
願いが一つ叶う。
神の器は願いを叶えた後、
また誰かの体に入って神器が納められる日を待つ。神器も子孫とかに託すし、
神器が四つ集まるには
長い年月がかかるかもしれないのに…
神様は何がしたいのかしら?」

インが「神の器に 神器 納めるのは
神器が 神 報告 する為。
でも 誰も納める事 出来てない」と言うとクシロは「なら神の器が一番大変ね」と柔らかく微笑んだ。