・・・

「ただいまっす!」

「リキ!お前どこ行ってたんだ!?」

リキ達が教会に入ると
真っ先に、背がデカく濃い青髪をした
司教がやってきた。

「セラ 司教…。こんばんわ…」

「インも行ってたのか…。
まぁ無事で何よりだ…。
んで?なにかあったのか…?」

セラはインの頭を撫でると、
リキになにがあったのか尋ねた。

「アレンから手紙貰って、
慌てて神器を助けに行ったんっす!
帝国軍が神器を集めてる理由も
何と無く知ってるから、
帝国軍に渡らない様に
助けに行ったんっす!」

リキはそう言うと、
亜鬼とリンリンをセラに見せた。
亜鬼はリキの背中で眠ってしまい、
リンリンは亜鬼の分も含め
丁寧にお辞儀をした。
するとセラは亜鬼を見て、
「鬼王様の御子息か…?」と言うと
目を細めた。

すると、亜鬼が急に目を覚まし、
手から破妖刀を出すと、
そのままセラに向けた。

「我が主の前で、
その名を口にするな。神の使い。」