Lone Wolf

「ここ…ハズレじゃない…?」

アヤメはローザ神城聖地の中心にある
レオマチ町を一通り歩いていた。

「ローザ神城聖地って、
僕達、帝国軍は来ちゃいけないじゃん?
でも、帝国軍の服を着てても
普通に入国出来たね?」

アヤメがソウカに言うと
ソウカはコクコクと頷いた。

「神が罪を赦す国、
ローザ神城聖地へようこそ。
帝国軍さん。」

後ろから声が聞こえ、
二人同時に振り向くと、
そこには、教会の印が着いた衣服を纏う
女性がいた。

「昨年から、法律が変わってね。
帝国軍中佐までは
中に入れるようになったのよ。
中に入れて、兵を連れてるって事は
帝国軍の中佐か少佐ね。」

淡々と説明をする女性は、
急に真顔になって、アヤメに
「誰の差し金かしら?
帝国軍の“中佐”様が
神に赦しを貰いに来たとは思えないわ。」と言った。

「君は何者?」

「あたしはクシロ。教会の人間よ。」

クシロは、アヤメを見て微笑み、
「これが狙いかしら?」と
ある鏡を取り出した。