「おいっ、成田っ。何一人でニヤニヤしてんだよ」 「別に、ニヤニヤなんかしてねぇだろ。お前じゃあるまいし」 「なっ…」 フフフっ、言葉に詰まったなら高木っ。 高木があの遠藤にマジで惚れてること、俺は知ってるんだっ。 …っていうより、実はバレー部みんな知ってる。 たぶん、よっぽど鈍い奴じゃなけりゃ、遠藤だって気付いてるハズ。 だって、こいつ。 遠藤の前だと露骨に態度違うんだもんなぁ。