「姉ちゃんに、なんか?」 「あ、いや別に。お前、夏休み、しっかり勉強しろよ」 「はぁ…」 なんなんだよ、坂本のやつ。 部活を終えて、繁行さんちへチャリでダッシュ。 「こんにちはぁ」 「おお、待ってたぞ、智也」 「じゃ、全員揃ったところで、コンテストの話だけどさ」 俺が部屋に入ったところで、慎太さんがベースを弾く手を止めた。