「おーい、立川!」 「え!?葉山!」 「さっき七瀬と中で会って」 「あいつ、まだ服選んでた?」 おう、と頷くと、そうか、と立川は言った。 飲みもん何がいい?と聞かれ、じゃ、サイダー、と俺は答えた。 「なあ。葉山は好きな人いんの?」 立川は自動販売機に100円玉と30円を入れる。 「いるっちゃいるけど」 「誰?」 いささか立川は驚いたようだ。 「いや、言えない」 「え、聞きたい!」 立川はしつこく食いついてくる。 「多分お前聞いたらびっくりする」 「いいよ」 俺は静かに答えた。