「バンクス。久しぶりだね。」
 リベロがそう言うと、その場を静寂が走り去った。
 「あ?・・・ああ、リベロ。久しぶりね。俺、すっげー会いたかった♡」バンクスはそう言うと、にっこりと微笑んだ。皆が、胸をなでおろした瞬間。「なあんて言っときゃ満足か?あ?」
 再び静寂が走った。
 「紹介するよ。彼が、バンクス。僕のためにいつも働いてくれているんだ。」
 北斗はユニコーンに戻るとそう告げた。友に再び会えた事を喜ぶようにニコニコ微笑む北斗の後ろで、バンクスは勝ち誇ったような顔をして全員を見ていた。
 「ノースッ!」バンクスはそう言うと、北斗を抱きしめた。と言っても、首回りにぶら下がっているような感じだ。「会いたかったぞ。今までどこに行っていた?」
 「久しぶりですね、バンクスさん。ノース様は今まで、別の世界におられたのです。」
 「本当か?」
 ブラウンの後に、いぶかしげにバンクスは北斗を見上げた。北斗がにっこりと微笑むと、彼も安心したのかにっと笑った。