ノームは、地中をすいすい動きまわり、地下に木造の家を建てる。そして、その暮らしも人間とさほど変わらない。家の中には暖炉もあり、風呂も食堂もあるのだ。生活に必要な物を手に入れるために、ノームはしばしば地上に姿を表すが、その時間はたいてい夜なので人目に触れる事はまず無い。身長は十五センチメートルくらいの小人で、赤い三角帽子をかぶっている。成長したノームは老人のような顔だが、子供のノームも居る。四〇〇歳を越える頃から急に老化し身体が弱くなる。十二歳まで寝小便をし、一〇〇歳くらいで親元を離れ結婚する。成人した男のノームは白く長い口ひげとあごひげが生えており、女のノームは三五〇歳くらいまで顔に毛が生える事は無い。ノームの働き盛りは、三〇〇歳くらいまでと言われている。