「すげーなあ、美香・・・。」
 明は感心すると、今までよりも鮮やかに、流れるように敵をなぎ倒していった。
 「のーす、先、行け。」
 デントの言葉に、北斗はぶんぶんと横に首を振った。
 「ノース!お前は、王になるんだろ?俺達は平気だから。こいつら倒したら、すぐに行くよ。」
 リデロがそう言うと、北斗はキッとデーモンキングを見据えた。そして、敵をなぎ倒すようにして進んでいった。

 北斗は、デーモンキングの目の前にたどり着いた。だが、彼も北斗も動く気配は無い。
 〔どうした?ノース・グリード・スター。我に攻撃しないのか?それとも・・・我に恐れをなしたか?〕
 その言葉が、北斗に火をつけた。だが、嫌な予感がして仕方が無かった。デーモンキングの笑い声だけが、北斗の耳に届いていた。