「「美香!?」」
 ラーグウェイ以外がそう叫ぶと、美香はその場に起き上がった。
 「んっ・・・・うっ・・・あれ?あたし、いったい・・・」
 美香がそう言うと、明は黙って彼女を抱きしめた。
 「ラーグウェイ・・・・」
 リーダーの少年は、エルフの青年のそばに向かってその名を呼んだ。
 「すまないな、ノース・・・・どうやら、最後まで共に行けないようだ。」
 その言葉に、北斗は瞳を伏せ、仲間たちはわが耳を疑って彼を振り返った。
 「ラーグウェイ!?そんな・・・あたしの、為に・・・?」
 美香はそう言いながらエルフのもとに寄り添った。その瞳には、すでに涙が溜まっていた。