「あ・・・・あぁ・・・・俺・・・・・・美香あー!!」
 明はそう叫ぶとその場に崩れ落ちた。その手から、無情な響をたてて剣が滑り落ちた。
 「美咲!!」
 階段からラーグウェイが駆け上がってきた。北斗は呆然としてその場に座り込んでいた。駆け上がって来たリデロとデントは、美香のそばに駆け寄るとその目を疑った。いつも元気に笑っていた少女が、うっすらと笑みを浮かべてその場に倒れこんでいた。
 「明・・・あんたがやったのか!あんたが美香を!美咲を!!」
 「やめろ、リデロ!落ち着いてくれよ!」
 リデロを止めながら、北斗はそう叫んだ。
 「りでろ!デント、知って、いる。明、そんな事、する、奴、違う。明、俺、主人。俺、良い、奴、のみ、従う。だから、明、そんなこと、しない。お前、解かって、いる。明、そんなこと、しない。」
 デントがそう言うと、ラーグウェイは黙って美香のもとにひざまずいた。