「我がハンマーよ。我が力に振れ新たなる力を示せ!そして、その大いなる力で奴を貫け!エジット・トゥールズ!!」
その瞬間、リデロは錬金術で変形させたハンマー―――殴る部分をとがらせた―――をバジリスクに打ち込んだ。勝った!リデロがそう思った瞬間、彼の身体に激痛が走った。バジリスクの牙が、彼の身体を貫いていた。その牙は毒の息に触れていると言うこともあり、多少の毒を含んでいた。
「相打ち・・・か?」
リデロがそう言ったころには、辺りに妹の姿はなかった。彼はその場にガックリと倒れこんだ。視界が次第にぼやけていくのが解る。自分はここで死ぬ。本当にそう思ったと言う。
「ギルドの息子よ。これを使え。」
バジリスクはそう言うと、リデロに小瓶を差し出した。
「これは・・・・?」
「良いから飲みなさい、リデロ・ドラン。」
バジリスクはそう言うと、ビンに入ったその薬をリデロの口に注ぎ込んだ。何種類ものハーブが入ったそれは強烈な味がしたが、何とか全てを飲み干した。すると、見る見るうちにその傷はふさがっていき、彼の顔は見る見る赤みをおびていった。
「あんたは・・・いったい・・・・」
ふさがった傷に驚きながら身体を起こすと、目の前に額に王冠の模様のある白い装束を着た女性が立っていた。
その瞬間、リデロは錬金術で変形させたハンマー―――殴る部分をとがらせた―――をバジリスクに打ち込んだ。勝った!リデロがそう思った瞬間、彼の身体に激痛が走った。バジリスクの牙が、彼の身体を貫いていた。その牙は毒の息に触れていると言うこともあり、多少の毒を含んでいた。
「相打ち・・・か?」
リデロがそう言ったころには、辺りに妹の姿はなかった。彼はその場にガックリと倒れこんだ。視界が次第にぼやけていくのが解る。自分はここで死ぬ。本当にそう思ったと言う。
「ギルドの息子よ。これを使え。」
バジリスクはそう言うと、リデロに小瓶を差し出した。
「これは・・・・?」
「良いから飲みなさい、リデロ・ドラン。」
バジリスクはそう言うと、ビンに入ったその薬をリデロの口に注ぎ込んだ。何種類ものハーブが入ったそれは強烈な味がしたが、何とか全てを飲み干した。すると、見る見るうちにその傷はふさがっていき、彼の顔は見る見る赤みをおびていった。
「あんたは・・・いったい・・・・」
ふさがった傷に驚きながら身体を起こすと、目の前に額に王冠の模様のある白い装束を着た女性が立っていた。


