「どうしました?父上。」
 エネルがそう言うと、王は遠くを見つめてこう言った。
 「まだ子供だと思っていたが・・・あそこまで成長するとは・・・正直思ってもいなかった。」
 「それはそうですよ、父上。なにしろ、精霊から授かったのですから。」
 エネルが再びそう言うと、二人は笑いあった。これから戦いがあるというのが、まるでうそのような美しい笑顔であった。

 客間へと戻った北斗は、皆で仲良さ気に話している美香達のもとへと向った。
 「あっ!北斗♡」
 「待ちかねたよ♪で?出発は?」 
 「・・・・そうか。出発は明日か。」
 「なら・・・俺達、作戦、造る、良い。俺、明、取り、戻す。皆、そう。」
 デントが最後にそう言うと、皆は真剣な顔でうなずいた。皆はそれぞれ、思い思いの方法を言った。大体の策が固まると、皆は明日に備えて眠る事にした。