「美香?今日の君は、いったいどうしたんだ?何かおかしいよ。」
 北斗がそう言うと、美香は笑顔でこう言った。
 「あらあら、そんなこと一つもありませんよ?」そう言ってにっこりと微笑むと、笑顔でこう続けた。「ねぇ、ノース・グリード・スター。ここを・・・どう思う?」
 「どうって・・・墓場、だよね?」
 「そう。墓場よ・・・・非業の死を遂げたもの達のねっ!」
 美香がそう叫ぶと、彼女は北斗に襲い掛かった。間一髪。ラーグウェイの矢が、美香の頭を討ち抜いていた。
 「ラーグウェイ?!貴様っ・・・・」
 「ノース!!まだ気付かないのか?」
 美香だと思っていたそれは、シューッと音をたてるとただの髑髏になった。
 「ノース、美香なら無事だ・・・」
 美香は明に寄り添って、苦しそうに微笑んでいた。
 「北斗!こいつ等、叩きのめしていいんだろーな。」
 再び明がそう言うと、北斗は黙ってうなずいた。
 「早く、行く、あいつ等、待てる、連中、違う。それ、知って、いる。」
 デントがそう言うと、一匹のグール(墓を発いたり旅人を誘惑したりする食屍鬼)が襲い掛かってきた。