美香は、目を瞑ると広い砂漠を思い浮かべた。目の前には緑豊かなオアシス、後方には王宮。森の奥にずんずん入っていくと、大きな老木の足元にリーフが落ちていた。それを拾い上げると、それは人の姿になった。『私は四大元素の精・風の大精霊シルフ。貴女に、私の力を全てお貸ししましょう。』そう言って微笑むと、シルフは再びリーフの形へと戻り、指輪となって右手の中指へとはまった。