訓練所には、明が居た。明の剣が、わらで出来た人形を滅多打ちにしていく。
 「おー、北斗。目ぇ覚めたのか?」
 「皆で同じ質問だね。」
 「お前の睡眠時間がなげーだけだ。」
 「そうかな?」
 「そうだろ。」
 明はそう言って笑うと、再び剣を振りかざした。わらがスパッとななめに切れた。

 北斗は、美香のもとに向った。彼女は、研究所の横の空き地に居た。どうやら、ちょうどシルフを呼び寄せられたようだ。
 「イェーイ!北斗、今の見た?!超凄くない?」
 「嗚呼、見たよ。」
 「あっ!バンクス♡・・・ん?どうか、した?」
 「腹減った。」
 「あはは。ホビットは、一日五食だもんねぇ。よく太らないよね、うらやましいよ。」
 「何か食べてくる。」
 バンクスはそう言うと走って行った。美香は技の研究に忙しいようなので、北斗はデントのもとに向う事にした。