「ノース。起きろ、ノース!朝だ。」
 バンクスが、北斗の横に鎮座してそう言った。
 「ん?ああ、おはよう、バンクス。」
 そう言って、まだ眠い身体を起こす。もう高く上った日が眩しい。
 「皆は?」
 「あいつらなら、城下町とか色んな所行っている。俺はノースが起きるまでの留守番。」
 「じゃあ、僕等もどこか行こうか?」
 北斗はそう言うと、バンクスを連れて歩き出した。
部屋を出て、城を出て、城下町に着くと、リデロにあった。武器屋に居た彼女―――と言うのもおかしいが―――は、ハンマーを探しているところだった。
 「嗚呼、ノース。おはよう。起きたんだね♡」
 「うん。おはよう、リデロ。それ・・・買うの?」
 「んー・・・もうちょっと、悩んでからにするよ。」
 リデロのその言葉を後に、北斗は武器屋を後にした。