少し行った所に、質素な小屋があった。そこには、一人の老人が住んでいた。老人は彼らに言った。『よく来たな。』と。老人は、若い衆を歓迎してくれた。でも、老人は時折申し訳なさそうな顔をした。若い衆の娘はそれにいち早く気が付くと、老人に聞いた。
「おじいさん。どうして、そんなに寂しそうな顔をするの？私達が来たのは・・・嬉しくないですか？」
老人は答えた。老人は、この水辺に六〇年以上住んでいると言う。そして、ルサールカはこの水辺には最初は居なかったとも言った。そのいきさつを、老人は話してくれた。