「デント、俺が電気を落としたら、リデロ引き抜いてくれ。」バンクスがそう言うと、デントは力強くうなずいた。「大気に流れる電気の粒子。俺の命により一筋のイカズチとなれ!サンダー!!」
 バンクスがそう言うと、大気の精に貰ったアメジストのイヤリングが淡い光包まれ、一筋の雷がリデロの頭上に降り注いだ。デントは、バンクスがそれを唱え終える瞬間に、リデロを勢いよく水から引き抜いた。叫び声と共に、ルサールカたちは水の中へと消えて行った。
 「大丈夫だったか?二人とも。」
 ラーグウェイがそう言うと、二人はにっこりと微笑んだ。