どう説明すれば、寝起きで頭が回らず結局はあやふやに場を納めた。


「……暫く経ってレイが何事も無かったかのように俺の部屋に入ってきたな」


「そこにロイドもいたから起こしに行く手間が省けたよ」


「……俺が仮にその時に寝ていたら入ってきたのか?」


「多分」


笑っているレイをロイドは一瞥する。


ハァと溜め息をし、


「騒ぎの原因が分かったからいい……で、俺らをここに連れ出してなにするつもりだ?」


ロイドの質問にレイは暫く悩み、


「……簡単にいうと体験学習?」


「あ?」


なぜ疑問型なんだよ。


「じゃあ内容ふまえてつつ、ここで質問!」


パンッと手を叩き、


「あたしらがいつもしている食事を作っている、食べるものを栽培する、そして実際に住むところを建てているのは誰?」


「それは…平民だろ?」


と俺は答えた。