魔法書使いの蒼き人


「ほらほら…あっという間に村に……」


言い切る間にあたしはすぐさま木の後ろに隠れる。


「どうしたの?」


フレイムはちゃっかりとあたしの頭の上に座っている。


「ん」


指差した先に二つの影が。


体つきから見て二人とも男だと認識できる。


だが状況が状況だ。


体格いい方の男(恐らく山賊)が細めの男(恐らく村人)の襟を掴み持ち上げている。


「ヤバいよー、レイ様ー」


あたしの肩に座っているアースがあたしの髪を引っ張りながらアワアワし始めた。


「地味に痛いから引っ張らないで。 けど今行ったらややこしくなる…悔しいけどいったんは待つよ」


しばらく経つと山賊が村人を突き落としどっかへ行ってしまう。


その後ろを取り巻きなのか数人の男らがついて行った。


「……今か」


あたしが木の後ろから飛び出しすぐに倒れている男へ向かった。