魔法書使いの蒼き人


「……でも、これは王家がなんとかするのではありませんの? なぜ王家とは既に関係のないレイが動くの「アクア」」


「……っ」


あたしの声にアクアは小さく肩を震わせた。


目にはうっすらと涙を浮かべている。


あたしは苦笑いをし、アクアに手を伸ばす。


「おいで」


その声に素直に従うように手の上にちょこんと座り込んだ。

「確かにあたしは元王家出身だよ。 けどそれ関係なくあたしは困っている人を助けたいんだ」


「……レイは優しすぎますわ」


「褒め言葉だと受け取っておくよ」


あたしはニイッと笑う。


「それにあたしにとっては王宮は広すぎて狭かったからねー」


「「「「「?」」」」」


意味が分からなかったのか精霊達は首を傾げる。


言葉が少ないのは承知の上だ。


けど、あたしその意味は問題の村までの間に言うことは無かった。