魔法書使いの蒼き人


〈side. Ryuki 〉

「……嬉し泣きか?」


俺はレイの目から流れた涙を指でそっと掬った。


「! だ、だって…嬉しくて……」


照れたのか赤くなった顔ではにかんだ。


「……お前、リュウキ、と言ったな」


「はい?」


ソウルさんが何か言いたげにしていたが、俺とレイを交互に見て背を向ける。


「……何がしたいんだが」


それを見ていたロイドが小さく呟いた。


「ソフィ、こんなに濡れて…風邪を引いたら大変だ」


ソウルさんが着ていたジャケットを脱いで、ソフィさんの肩にかける。


「お兄さま、わたしは大丈夫ですよ?」


「何を言っているんだ。 ほら、髪も濡れているじゃないか……」


そう言って、髪を結んでいるリボンをほどいた。


――ブワッ!


`!?´


この重い圧力って、魔力?


「ソフィ!?」


「はい、どうしました?」


この会話にレイが反応する。