魔法書使いの蒼き人


玄武はあたし達を見ても我関せずと言ったように通りすぎていった。


「四国の神はそれぞれ四の属性を司っているの。 玄武は土。 足音が聞こえたというのは、土が玄武の足に合わせて振動を起こすからなの」


「それが、実際に歩いていると思ってしまうのか」


「そう。 次はー…」


――ゴオッ!


一陣の風が襲い掛かる。


目を閉じて開けると上空には白い存在があった。


ザウェスト国の神、白虎。


白虎は玄武とは違いこちらをじっと見ている。


まるで狙いを定めるかのように。


「……俺達を捕食する気か?」


「霊獣は人を襲わないよ」


あれは錯覚…だよね。


シッシッと追い払う動作をすると白虎は吠えた。


風を巻き起こしながら、真上を駆け出していった。


「白虎は風。 駆け出す際に烈風を巻き起こすんだよね」


乱れた髪を手出直しながら苦笑い。


天真爛漫な所はジュリアに似ている。