魔法書使いの蒼き人



頭をあげると、黒い点が段々と大きくなり、形が見えてくる。


ソフィと女性の間に彼は着地した。


「なんだ! 貴様!」


女性が放った魔法を防ぎ間合いを詰めた。


「なっ!?」


驚愕に歪む女性の杖を切り裂き、柄の部分ね鳩尾を殴る。


「がはっ!?」


呻き声をあげて、倒れた。


「大丈夫か!」


剣を鞘に納め、彼は振り向いた。


「……ちょうどいい時に来たね。 ダァチ」


「嫌な予感がしたんだよ。 魔力の他にも感じた事のない悪寒もね」


「城まで、届いてたの?」


かなり距離があると思うんだけど。


――ドドッドドッ


馬が地面を蹴りあげる音が聞こえた。


「ダァチ君!」


一匹の馬にのり近づいてきた男性。


その後ろに誰も乗っていない馬が走ってきた。


「どうどう!」


男性は二匹の馬の宥めてから飛び降り、蜂蜜色の髪をなびかせてあたしに近づき、跪いた。