魔法書使いの蒼き人


あたしは立ち上がり歩き始める。


「ところでさぁ今から何するのよ?」


フレイムが聞いてきた。


その後ろをアクア、アース、ウェンディ、リーフの順であたしの後ろをついてくる。


「何って、依頼解決」


「……何の?」


「とある山賊を確保せよ…だったっけな?」


「「「はぁ!?」」」


フレイムだけではなくアクアもアースも素っ頓狂な声をあげる。


ウェンディは有り得ないというような視線をあたしに向け、


「……んにゃ」


リーフはパチリと完全に目を覚ました。


「……え、そんなに毎度驚くものなの? てか、今から向かってんだけど」


「何あっさりと言っておりますの!?」


アクアが髪よりも顔を青くして叫んだ。


「この依頼が通達してきたのは数日前、一つの村を襲って支配下にした後今も村人脅して好き勝手してるらしいよ。 許せないよねー」


あたしは状況が書かれている紙を精霊達に見せる。