「あぁっ!」
倒れようとする寸前に手を掴み、あたしの方へ引き寄せる。
――ザザザッ
対象をなくし行き場のなくなった影はいごめきながら襲いかかってきた。
左手を前につきだし、
「'光よ…我に力を与え、滅せよ!!'」
パァアッと輝く光が闇を包む。
‘グ、ギッギャアアァアアッ!!’
断末魔をあげ、影は消え失せる。
……終わった。
一息ついて、あたしの腕の中で目を閉じたソフィを揺らした。
「……ソフィ」
「……っ、ん」
軽い呻き声をあげて瞼がゆっくりと上がっていく。
「レイ、さ…ん。 あぅ…っ」
左頬が腫れている。
ごめん、強すぎたな。
「……ソフィ、気分はどう?」
「はい、何だか身体が軽いです」
そう言って可愛らしい笑顔を浮かべた。
安心するのも束の間、人影がユラリと起き上がったのだ。


