‘クククッ……! サァ、ャルンダ!!’
ノイズの入ったような声に促されるように手を降り下ろした。
空中から加速しニーナに迫る。
魔法書を開き叫ぼうとしたが、
「フレイム・ディスクルーション!!」
「アヴェランチ・ロックス!!」
リュウキ、ナルシスの魔法が速かった。
合同魔法ではないがほぼ同時に放たれた魔法は驚くべき程の速さで岩を砕いた。
バラバラとニーナを避けた場所に落ちる。
「ニーナちゃん!」
一足先にナルシスがニーナの側に駆けよった。
名前を呼びながら肩を揺さぶる。
「……う」
呻き声をあげてからゆっくりと目を開けた。
「ニーナちゃん、僕が誰だかわかるかい!?」
「ナル…シス、君」
ニーナの目が潤み、抱きついた。
「こ、怖かったよぉ!」
声をあげて泣き出した。
ナルシスは大丈夫だというように強く抱き締める。


