魔法書使いの蒼き人


ロイドが対峙している間に断末魔が聞こえた方向に向けて走り出す。


「……リーフ! 森の誘導お願いできるかなっ?」


「……はいぃ。 レーちゃんのお望みとあれば」


魔法書から姿を現したリーフ。


相変わらずの眠たそうな顔をしながらあたしらを追い越し、霊力を使う。


「′森よ…我らを外に導きたまえ′」


グニャリと草木が横に倒れ、道を作ってくれる。


通った途端に元の鬱蒼とした草木に。


――ザワッ


「!?」


突然の全身が粟立つ感覚。


「レイ、どうした!?」


立ち止まったあたしを見てリュウキが心配そうに見ている。


この感じ、まさか……。


あたしの予感は当たってしまった。


辺り一面長い草で覆われる草原。


驚きの光景が広がっている。


「……っ、ソフィ!?」


黒い何かを漂わせ、頭上に浮かばせた岩をニーナに狙いを定めていた。