魔法書使いの蒼き人


〈side. Ni-na 〉

「あ、レイ、さん。 駄目です。 あ、危ないです」


「ソフィちゃん、レイちゃんは強いんだよ!」


ガタガタ震えているソフィちゃんを立たせて、手を引いてその場を離れる。


心配かけさせまいと、言葉を付け加えて。


「!? 逃がすものか!!」


「おっと、通りたければあたしらを倒してからにしな」


会話が遠くから聞こえてきた。


頑張って、レイちゃん。


リュウキ、ロイド君、ナルシス君も気をつけて!


心の中で応援をして、私はソフィちゃんを連れて走り出した。










「ハァハァハァ」


「ハ、ハァ……」


森を出たのはいいけど、どこに行けばいいんだろう。


誰もいない、草しかない平野。


低い体制で進めばいいのかな。


「と、とりあえず…休憩しよう」


「は、はい」


ケホケホと咳き込むソフィちゃんの背中をさする。